V-MAX1200逆車メンテナンス

兄貴の相棒V-MAX1200逆車の生い立ち

 始めまして今回わたくしの相棒のV-MAXの生い立ちを紹介したいと思います。V-MAXオーナーの皆さんの参考になればと思い作成致しました。V-MAX購入を考えているが、色々メンテナンスが大変であるから購入にイマイチ踏み切れない方も少なくないと思います。でもそんな事はないです、子供を育てるように根気よく、急がば回れの精神と、時にはイケイケの精神で接すれば何とかなります。その結果愛情が沢山生まれますし、手をかけた分それに応えてくれ、苦労した分喜びに変わりますよ。話はここまでにして早速本題にうつります。

過去の主な修理箇所(外装以外)

【症状と原因と対策】

其の1

初めての遠出でいきなり1気筒死亡!? アクセルをあけると「パンパン」とバックファイヤー プラグ失火!? NGK JR8Cプラグ交換で改善

其の2

シリンダーヘッド部からのオイル滲み ガスケット破損?経年劣化 自宅にあったガスケットを型取りしてガスケット交換

其の3

スタータクラッチから異音あり(一瞬) セルモータの点検、スタータクラッチ分解点検をしたが判明せず。(3本のボルトの内1本緩みあり!?) セルモータ単体の作動点検。スタータクラッチの分解点検

其の4

アイドリングが不安定、信号待ちでエンスト プラグの劣化??? プラグ交換(定番のチューンNGK JR8Cの2極 )

サーモスタットの交換(これも定番チューンZR-9X用の物)

其の5

またまたアイドリング不安定 原因不明 ヘッドライトのオン・オフスイッチ増設、プラグ交換、後期型レギュレータと交換(アイドリング時充電用の物)

其の6

写真説明あり 走行時フロントのブレ タイヤの段減り、フロントフォークオイルの劣化

タイヤ交換、フロントフォークのオーバーホール、ステアリングダンパー取り付け(汎用品)、イニシャルアジャスター(POSH43mm)取り付け(※これがまた効果絶大)  ※写真あり

其の7

エンジン不調、バックファイヤー プラグコード、キャップのリーク NGKプラグコード(黄)、キャップ(赤)のものに交換  ※写真あり

其の8

リアデフからの異音対応 デフ内のボルト折れの情報を得たため ヤマハ純正デフオイルの交換    ※写真あり

其の9

前後ブレーキの鳴きとリアブレーキの片ぎき ブレーキディスク減りとリアブレーキローターの曲がり 前後ディスク交換、中古キャリパー、ディスクの交換、ついでにブレーキ系は前後メッシュホースに交換

其の10

ライトの光量不足で車検通らず

純正品なのに通らないものが多い 構造上の問題とハーネスの劣化 ヘッドライトブースターの装着とヘッドライト交換、LEDバルブに変更  ※写真あり

其の11

写真説明あり またまたエンジン不調、バックファイヤー等々ヤバい状態 キャブレターの同調ずれ!完全に二次エアーを吸っているような症状、キャブレタージョイント劣化ひび割れ、エアークリーナーボックス内ファンネル経年劣化により収縮 キャブレターオーバーホール一式、負圧計による同調、キャブレタージョイントゴム純正交換、エアークリーナーボックス内ファンネル純正交換  ※写真あり

其の12  

クラッチがきれにくくなる クラッチのからフリード汚れ フリードを補充しながらエアー抜きをしつつ全交換

其の13

エンジン始動時にガリガリ音 交換したNGKプラグコードの接触不良 手の入りづらい4番のプラグコードを念入りにイグニッションに接続

(ここだけはもう二度とやりたくない)  ※写真あり

其の14

アクセルレスポンスの違和感 電気系統のアース不良による電気ロスと予測 アーシング設定(ホットイナズマ系の商品)により改善好調

其の15

エンジン始動に至れず キーシリンダーの接触不良 以前にキーシリンダーをマイナスドライバーで悪戯をされた為ヤフオクでキーシリンダー中古セットを調達して交換

其の16

燃費系の不具合 燃料ホースの詰まり等 タンクからのホース類すべてをオーバーホール。洗浄時サビが・・・これによりキャブの調子も向上(二次エアーの改善がされたため!?)

其の17

オイル漏れ 左クランク付近にオイルの滲みが見られエンジンガスケットの痩せたのが原因 ライコランドさんに依頼ついでにエンジン内部のゴム系パッキンをすべて交換

其の18

写真説明あり スタータークラッチから異音

そして空回り状態エンジン始動せず 何とかエンジンは始動したが、今回はスタータークラッチアセンブリ交換が絶対条件!やはりこの車両の特徴ですね。こちらの故障原因の詳細は写真付きで説明します。 ライコランドでスタータークラッチアセンブリとガスケット等を注文してオーバーホールを実施。 ※写真あり

其の6 フロントフォークオーバーホールに用意した一覧の画像と自作SST!そして峠を走行中コーナーでとても良く踏ん張ってくれて効果絶大であったイニシャルアジャスターの紹介

下写真の一番上部に写っている今回のフロントフォークオーバーホールに必要なSST (自作) 

※イニシャルアジャスターはフロントホークトップボルトを外して交換するだけです。


 其の8 リアデフ付近からの異音から最悪の状態を回避する事前対応

  V-max乗りには・・・と言う項目にあげられているボルトの折れの防止のためヤマハ純正のドライブシャフトオイルを1年に一回交換して。

 一缶購入すれば2年持つという考えです。

まずデフ下にあるドレンボルトを緩めてデフオイルを抜きます。※量は大体150ml位でした。     

オイルが抜けきった後ここのボルトを外してオイルを入れます。


其の13 ①失火?②エンジン回転(気にならない程度な乱れ)③セル始動時の異音がありキャブのオーバーホールやスタータクラッチのボルト点検、レギュレターアイドリング時充電タイプの物に交換等々行い最終的にたどり着いたのがプラグコード4気筒分を交換

  Tポイントが溜まっていたので、YAHOOショッピングにて「ぽちっ」NGK黄色コード&赤キャップストレートのシリコンコードに変更しました。

※苦労して二度とやりたくないと思った場所が4番のイグニッション接続です。

 因みに4番のプラグコード写真を撮った方と反対側からアクセスする。



其の11 キャブレターオーバーホール一式、負圧計による同調、キャブレタージョイントゴム純正交換、エアークリーナーボックス内ファンネル純正交換をすべてまとめて行い、すべて終了するまでに仕事の合間をフルに使用して合計丸二日掛かりました。

                                                       ※ダイヤフラムのゴム部の取り付け位置に注意

其の18 スタータークラッチ二度目の異常発生!おそらくスタータークラッチが逝ってしまったと予想されるので、スタータークラッチアセンブリを注文してそれに伴うガスケット類をすべて注文するのと同時に、躊躇することなく作業に取り掛かる。まずエンジンオイルの全抜きをしてサクサクと分解開始。ここで前回32mmのボルト押さえを大型モンキーで行ったが、山が舐めそうだったので、お化けの様な32mmのメガネレンチを使用。これが何と!!送料込みで¥1,500以内で購入(あっぱれAmazon!)

   

上のの写真で一番大きいのが30mm×32mmのメガネレンチ(これはツール最強の仕事をしてくれそう。)

ボルトの一つが歯の抜ける寸前の様に「ゆらゆら」していてなんか嫌な予感

そんな事になんかくよくよせず(普段はくよくよしてます。)19mmのメガネレンチに単管パイプを被せて準備。自称最強ツールの32mmメガネレンチを奥側のボルトにセットして足で押さえて19mm単管パイプを上から下へ反動をつけ押し下げる。最初は力をセーブしてしまい緩まず、今度は一気に!「ミシッ」という音と共に無事緩みました。

問題はここから、ロングボルトを締め押し込み始めるとフライホイールが一緒に右回りに回ってしまい、上部のカバーが曲がりかけてしまいました。そのためステンレスパイプを利用して筋交いの様にセットしてプーラーが回らない様にして再チャレンジ! とてもいい感じに浮き始めてきました。もうそろそろと思った瞬間「ガコン!!!」という音と共に一気に外れました。左膝に直撃!!声が出ないほど痛かった。                                                                          

ここでスタータークラッチを取り外し確認したところ、やっぱり想像していた通りに固定している三本のボルトの内の二本は緩み、そして残りの一本はボルトが見事に欠けていた。その上スタータークラッチにクラックが・・・・

スタータークラッチがボルトの緩みや欠けにより暴れてしまいフライホイールに打痕が顕著にみられる状態であった。 

またまた悩みました・・・

そうだ!得意技があるではないか!?


   と言うことで!

耐水ペーパーにより塗装の下地の様に手作業で得意な削りだしを行いました。根気との闘いです。

注意点は全体を均一に削ることです。確かに傷の部分を削れは目立たなくなりますが、それではスタータークラッチと接続面の密着性が低下します。 

                                                    こちらが分解後取り付けした部品です。品番と価格が見えるように撮影しておきました。

                                                             

ここでちょっと中休みとしてこちらをご覧ください。V-MAXを愛するがゆえに作製した世の中に二つとない自作のツナギです。


こちらのアイロンプリントシールにあっては、いつもお願いをしている北海道の「フレックスさん」に作製してもらいました。

 フレックスさんありがとうございます。


主な自作と変更箇所(外装編)

其の1 ダミータンク、フロントフェンダー、リアフェンダー、アンダーカウル自作、これを艶消しブラックに塗装、ニープレート自作、リアキャリア自作、エレクトロボックス!?(シガーソケット・ETCの防水対策)、オイルキャッチタンク自作(ブローオフガス排出熱ダレ対応)

サブフレーム自作、ウィンカーLED化(こちらも苦労:リレー交換やインジケーター配線にダイオードを噛ませたりなどなど。そうしないと玉切れと認識してしまうためハイフラ状態)、その他細かいものはチョコチョコ自作※それなりのお金を出して購入すれば簡単に解決しますが節約のために自作が一番です。ただし電気系(心臓)やゴム系(関節)の物は純正部品にしたほうが良いですよ!(私も幾度となく価格に魅かれて汎用品に手を出しましたが失敗しました)

この写真は購入して事前に用意していた部品を取り付けした直後の写真

納車され一週間

ここから時間があれば何かしらやっていた日々が続きます。

この画像がいじり初めのころ

こちらのサブフレームはイレクターパイプを利用して加工・取り付けしました。このパイプはカーポート等の柱に使用される物で、表面加工が施されて強度もあり既成のV-MAX用のサブフレームと同じ位充分機能をはたしてくれてます。

こちらが最終形の画像

同じカットの画像を選んで、過去・現在を比較してみました。

改めて見比べると色々な思い出がよみがえってきます。

能登半島ツーリングに行くためにリアボックス自作(工具箱を利用)

これはオイルキャッチタンクでコカ・コーラの「アタリ」缶を利用して作製しました。

LEDバルブ並びにLEDウィンカー車検無事通過

あえてテールは純正のままに。何か昔のブリキのお弁当箱みたいで愛着が・・

ダミータンクにはダミー給油口ということで!遊び心で作製しましたが大変気に入ってます。

購入時は画像の様にシルバーでした。まず、お得意の耐水ペーパーで下地を整えてからブラサフ(下塗りシルバー)を塗ります。

次に脱脂をしていよいよ塗装開始!3~5回に分けて少しずつ全体に色をつけていきます。

※艶消しブラックの為1000番くらいの耐水ペーパーで凹凸を軽く削り塗装 その後塗装面が弱いので艶消しクリアなるものを 塗装面が乾いたら今流行りの艶消しクリアを軽く全体均等になるように吹きます。塗装は趣味の延長でたくさん経験したのでプロの目から見てもどこでやったの?と言われる仕上がりになりました。(多分お世辞)

其の2 ステアリングダンパーの取り付け

 こちらは悩みに悩んだ末、ハンドルロックの関係やシフトチェンジの関係などなど右側にあえて取り付け

   

 

其の3 ダミーエアーインテークの塗装

 素材がアルミ製な事で塗装に踏み切れない状態でしたが、サビが醜くなりつつあったので、下地処理等手間が掛かりましたが何とか何時ものように塗装完了。アクセントにメッシュ部分はゴールドに!

其の4 ラジエーターガード取り付け

これはホームセンターでステンレスのパンチング加工された板を購入して、サイズを合わせてカットして、ラジエターサイドガードを取り付けしてあるボルトに共締めしました。

其の5 ここまで仕上げた結果快適に!思えばV-MAXに出会ったのは34年前の高校生の時でした。そこから憧れの気持ちは衰えず、ある時V-MAX購入のチャンスが訪れ、納車されてからコツコツとほぼほぼ自分の求めるスV-MAXのタイルになりました。強いて言うなれば後はロンスイとリアワイドタイヤに変更したいのですが、こればかりは先立つものが・・・無いのでチャンスの訪れるのを待つのみです。

白川郷集落をバックにとても良いところでした。

最後までお付き合いありがとうございました。気が向いたら更新します。

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